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エコキュートのお湯が出ない8つの原因と対処法を解説

2023.5.2お役立ちコラム

エコキュートでお湯はりができない場合、どのように対処すればよいのでしょうか。まずはエコキュート本体に問題があるのか、水栓やストレーナー(フィルター)に問題があるのかを切り分け、原因を突き止めることが大切です。とくにお湯だけでなく水も出ない場合は、断水や配管の凍結など、外的要因により水が止まっている可能性があります。不具合の原因が特定できない場合は、リモコンのエラーコードも確認しましょう。

本記事では、エコキュートのお湯が出ない原因や対処法をわかりやすく解説します。

エコキュートのお湯が出ない8つの原因と対処法

エコキュートからお湯が出なくなったら、まず蛇口から水が出るかどうかを確認しましょう。エコキュートから水は出るけれどお湯が出ない場合、考えられる原因は8つあります。
  • 貯湯タンクのお湯切れ
  • エコキュートを設置したばかり
  • 混合水栓の故障
  • バルブカートリッジの故障
  • 止水栓を閉めたまま
  • 給水ストレーナーの詰まり
  • エコキュートの一時的なエラー
  • エコキュート本体の故障
エコキュートのお湯が出ないからといって、すぐにエコキュート本体の故障を疑う必要はありません。混合水栓やバルブカートリッジなど、水栓側に不具合が生じている可能性もあります。エコキュートのお湯が出ない8つの原因と対処法を詳しく見ていきましょう。

1. 貯湯タンクのお湯切れ

エコキュートのお湯が出ない原因として多いのが、貯湯タンクのお湯切れです。エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクに貯め、必要に応じて使用する仕組みです。エコキュートのお湯は使用量に応じて少しずつ足されますが、お湯を大量に使いすぎた場合、貯湯タンクがお湯切れの状態になります。

お湯が出てこなかったり、お湯の温度がぬるくなったりしている場合は、エコキュートのリモコンで貯湯タンク内のお湯の残量を確認してみましょう。例えば三菱電機のエコキュートの場合、リモコンに「残湯なし」と表示されていれば、貯湯タンクのお湯が切れているということだと分かります。

貯湯タンクのお湯切れは、エコキュートの沸き増し機能で対処できます。お湯の沸き増しは、急速にお湯を沸かし、タンク内のお湯の残量を増やす機能です。メーカーごとに沸き増し機能の名称が異なるため、対応したボタンを選びましょう。
メーカー名沸き増し機能の名称
三菱電機満タン
パナソニック沸き増し
日立沸き増し、タンク沸き増し
ダイキン沸き増し
コロナ沸増し、タンク湯増し
東芝沸増し、少量/全量
東芝のエコキュートのように、沸き増しの量を調節できる製品もあります。リモコンでこまめに貯湯タンクのお湯の残量を確認し、お湯がなくなりそうなら都度沸き増しを行いましょう。またお湯を使う量を見直し、使いすぎを防止することも対策のひとつです。エコキュートによっては、お湯を使う量を節約する省エネモードが搭載されている場合があります。

2. エコキュートを設置したばかり

エコキュートを設置したばかりの場合、蛇口をひねってもお湯が出ないことがあります。その理由はエコキュートがお湯を沸かすタイミングにあります。

エコキュートは、沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めて使う家庭用給湯システムです。エコキュートがお湯を沸かすタイミングは、電気料金が比較的安価な深夜の時間帯です。したがって引越し直後のタイミングなど、エコキュートを設置してから一晩が経っていない場合は、貯湯タンクに十分なお湯が貯まっていません。

対処法はお湯が貯まるまで一晩待つか、昼間にエコキュートの沸き増し機能を利用しましょう。貯湯タンクのサイズにもよりますが、エコキュートのお湯が満タンになるまで約8時間かかります。沸き増し機能を利用する場合、2時間ほどでお湯が使えるようになる製品がほとんどです。すぐにお湯を使いたい場合は、リモコンの沸き増しボタンを押しましょう。

3. 混合水栓の故障

エコキュートのお湯が出ないからといって、エコキュート側に問題があるとは限りません。例えばお湯が出ない原因として混合水栓の故障が挙げられます。混合水栓は、1つの蛇口から水とお湯を両方出す仕組みの水栓です。主にキッチンや洗面台、バスルームなどに混合水栓が設置されています。

エコキュート本体に不具合がある場合、すべての蛇口からお湯が出なくなることがほとんどです。しかし特定の蛇口のみお湯が出ない場合は、混合水栓の故障を疑いましょう。

混合水栓の故障が疑われる場合、自力で対処するのは困難です。対処法としては、混合水栓の修理または交換が必要になります。混合水栓のメーカーや取り扱い店、修理業者に連絡し、対応を依頼しましょう。DIYで修理しようとすると、かえって混合水栓の状態が悪化するリスクがあるため、専門の業者に依頼することをおすすめします。

4. バルブカートリッジの故障

混合水栓の故障の中でも、比較的多いのがバルブカートリッジに不具合が発生したケースです。バルブカートリッジは混合水栓の内部にあり、水とお湯の切り替えや、蛇口へ流れる水の量をコントロールする役割があります。バルブカートリッジが故障すると、お湯への切り替えがうまくいかず水しか出なかったり、水漏れによりお湯の量が減少したりと、さまざまな症状が発生するのです。

特にバスルームの蛇口からお湯が出ない場合は、バルブカートリッジの故障が疑われます。またシャワーのお湯が出ない場合は、お湯の温度を調整するサーモカートリッジの故障の可能性もあります。

バルブカートリッジやサーモカートリッジの故障が疑われる場合は、必要部品の修理・交換が必要です。混合水栓の仕組みに詳しい人なら、バルブカートリッジはDIYで交換することもできます。カートリッジの交換方法が分からない場合や、工具を持っていない場合は、専門の業者に依頼しましょう。

5. 止水栓を閉めたまま

意外と見落としやすい原因として、エコキュート側の止水栓を閉めたままのケースが挙げられます。止水栓は、エコキュートの貯湯タンク下部につながっている水栓のひとつです。メーカーによって、給水側止水栓、タンク専用止水栓、給水配管専用止水栓と呼ばれる場合もあります。

なんらかの理由でエコキュート側の止水栓が閉まっていると、エコキュートからお湯が出なくなります。エコキュートからお湯が出るのは、貯湯タンク下部に流れ込む水の圧力により、お湯をタンク上部に押し上げているためです。この仕組みを押し上げ方式(三菱電機の場合)と呼びます。エコキュート側の止水栓が閉まっていると、タンク内のお湯を押し上げられなくなるため、水は出るのにお湯は出ないという状態になります。

対処法は簡単です。貯湯タンク下部にある止水栓を開栓すれば、元通りにお湯が出るようになります。止水栓の位置はメーカーによって異なるため、製品サイトなどで写真を確認しましょう。

6. 給水ストレーナーの詰まり

給水ストレーナーの詰まりもエコキュートからお湯が出ない原因のひとつです。給水ストレーナーとは、貯湯タンクと給水配管のつなぎ目にあるフィルターを指します。給水配管から貯湯タンクに異物が混入するのを防ぐのが、給水ストレーナーの役割です。給水ストレーナーに詰まりが生じると、貯湯タンクに流れ込む水の勢いが弱くなります。止水栓を閉めたままのケースと同様に、貯湯タンクのお湯が押し上げられなくなり、お湯の出が悪くなります。お湯は出るもののお湯はりができない、あるいは時間がかかる場合は、給水ストレーナーが詰まっていないかチェックしましょう。

給水ストレーナーの詰まりは、使い古しの歯ブラシなどを使い簡単に除去できます。給水ストレーナーの詰まりを防止するため、普段からこまめに掃除する習慣をつけることが大切です。

7. エコキュートの一時的なエラー

エコキュート本体の一時的なエラーにより、お湯が出なくなるケースもあります。お湯が出ない原因を特定できない場合は、エコキュートのリモコンに表示されているエラーコードを確認しましょう。例えば「ブレーカー作動」のエラーコードが表示されている場合は、エコキュートのブレーカーが作動し一時的にお湯の供給がストップしていることがわかります。メーカーによってエラーコードの内容が違うため、公式サイトや説明書を確認しましょう。

エラーコードを見てもお湯が出ない原因が分からない場合、エコキュート本体をリセットすることで問題が解決する場合があります。エコキュートをリセットする手順は次の通りです。
  1. エコキュートのブレーカーか、貯湯タンクの漏電遮断器の電源をオフにする
  2. 1分程度経過してから、再びブレーカーや漏電遮断器の電源をオンにする
エコキュートの再起動後、リモコンのエラーコードを確認しましょう。エラーコードが消えていれば、不具合が解消された可能性があります。

8. エコキュート本体の故障

上記の対処法を試しても問題が解決しない場合、エコキュート本体が故障している可能性があります。エコキュート本体の故障は、初期故障、偶発故障、摩耗故障の3種類に分けられます。
故障の種類特徴修理費用
初期故障エコキュート設置後、1~2年以内に発生した初期不良保証期間中の場合は無料
偶発故障エコキュートの耐用年数内に起きた偶発的な不具合延長保証中の場合は無料
摩耗故障エコキュートの耐用年数を過ぎ、経年劣化により生じた故障有料
故障が起きやすい箇所は、エコキュートのお湯を沸かすヒートポンプや、電子基板やセンサー類が多い貯湯タンクです。エコキュートの故障を自力で直すのは難しいため、メーカーや取り扱い店、修理業者に修理を依頼することになります。

エコキュートの取り付け時の不具合の場合、修理費用がかからないことがほとんどです。偶発故障や摩耗故障の場合、修理費用よりも本体の買い替え費用のほうが安くなるケースもあります。予算と相談しながら、修理か買い替えかを選びましょう。

お湯だけでなく水も出ない場合の3つの原因と対処法

エコキュートからお湯だけでなく水も出ない場合、配管の凍結や水道の断水が発生している可能性があります。お湯だけでなく水も出ない場合の3つの原因と対処法を1つずつ見ていきましょう。

1. 配管が凍結している

冬場に多いのが、エコキュートにつながる配管の凍結です。配管が凍結した場合は、お湯だけでなく水も出なくなります。もし配管が凍結したら、混合栓のお湯側を少し開き、自然解凍を待ちましょう。配管が露出している箇所がある場合は、保温材にタオルをかぶせ、ぬるま湯をかけることで解凍が早まります。熱湯をかけると配管が破裂する恐れがあるため、10~20℃のぬるま湯をかけましょう。

2. 断水が発生している

自然災害時など、断水が発生している場合も水が出なくなります。そもそも水道の供給が断たれているため、復旧するまで待ちましょう。断水を確認したら、貯湯タンク下部の止水栓を閉めることが大切です。水道の供給が再開された際、止水栓が開いたままになっていると汚れた水が流れ込む可能性があります。

3. エコキュート本体が故障している

上記の条件に当てはまらない場合、エコキュート本体が故障している可能性があります。エコキュートからお湯だけでなく水も出ない場合、貯湯タンクからの漏水などの重度の故障が疑われます。すぐにメーカーや取り扱い店などに問い合わせ、本体に故障がないか確認してもらいましょう。

エコキュートのお湯が出ない原因を知り、正しい対処法を選ぼう

エコキュートのお湯が出ない原因は主に以下の8つであることが多いです。
  • 貯湯タンクのお湯切れ
  • エコキュートを設置したばかり
  • 混合水栓の故障
  • バルブカートリッジの故障
  • 止水栓を閉めたまま
  • 給水ストレーナーの詰まり
  • エコキュートの一時的なエラー
  • エコキュート本体の故障
エコキュートから水は出るけれどお湯が出ない場合、まずは貯湯タンクのお湯が切れていないか確認しましょう。またエコキュートを設置したばかりの場合も、お湯が沸いていないため使えません。エコキュート本体ではなく、混合水栓やバルブカートリッジが故障しているケースもあるため、お湯が出ない原因をしっかりと突き止めることが大切です。お湯が出ない原因が分からない場合や、エコキュートをリセットしても復旧しない場合は、メーカーや取り扱い店などに問い合わせましょう。
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この記事の執筆者:岩田 
(カスタマーサポート)

大手建設会社に新卒入社し、5年間ほど広報、個人営業などの業務を経験。
2018年にゆらくらすに入社し、オール電化の販売サイト「ゆらくらす」「エコランド」のマーケティングを担当。2022年からゆらくらす「オフィシャルサイト」の広告も担当しています。

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