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エコキュートの寿命は?耐用年数が短くなる原因や買い替え時期を解説
2023.5.8お役立ちコラム
目次
家庭用給湯システムのエコキュートの寿命(耐用年数)に、メーカーごとの違いはほとんどありません。給湯器や電気温水器の寿命は約10年〜20年とされていますが、エコキュートの寿命はどのくらいなのでしょうか。エコキュートを長く使い続けるには、エコキュートの寿命が短くなる原因を知り、定期的にメンテナンスすることが大切です。 本記事では、エコキュートの寿命や耐用年数、交換や買い替えが必要な時期、エコキュートを長持ちさせるコツについて分かりやすく解説します。
エコキュートの正確な寿命はない
一般的な給湯器や電気温水器の寿命は、約10年〜20年と言われています。エコキュートは比較的新しい製品であることからも正確な耐用年数ははっきりとは定められていません。ただし、数年のうちに交換が必要となる可能性のある部品もあります。エコキュート本体の寿命だけでなく、部品ごとの寿命もチェックしましょう。 エコキュートはさまざまなメーカーから発売されていますが、メーカーによって差が出るのは、エコキュートの無償修理が可能な保証期間です。エコキュートの保証期間は一般的に1〜2年ほどで、オプションによって延長できるメーカーもあります。エコキュートの寿命と合わせて、メーカーごとの保証期間の違いを確認しておく必要があります。
エコキュートの部品ごとの寿命
エコキュートの寿命は部品の寿命によっても左右されます。特に注意したいのが、お湯を沸かすヒートポンプとお湯を保温する貯湯タンクです。ヒートポンプと貯湯タンクは、エコキュートを使う上で欠かせない重要な部品です。ヒートポンプと貯湯タンクのおおよその寿命を知り、不具合が出た場合は交換しましょう。
ヒートポンプの寿命
ヒートポンプは空気の熱をユニット内部で圧縮し、熱エネルギーを生み出す部品です。ヒートポンプが正常に稼働していなければ、エコキュートでお湯を沸かすことができません。ヒートポンプに関するエラーコードが頻繁に出たり、お湯の温度にバラつきが出るようになったりしたら寿命と考え、ヒートポンプを買い替える必要があります。
貯湯タンクの寿命
貯湯タンクはお湯を貯めたり、保温したりするための部品です。貯湯タンクという名前ですが、貯湯タンクの内部には電子基板やサーミスター(温度センサー)、お湯を浴槽に送り出すポンプなど、さまざまな部品が存在します。貯湯タンクが故障すると、エコキュートのお湯はり機能が正常に働きません。ヒートポンプと同様、お湯はり機能に異常がみられる場合は寿命と考えましょう。
メーカーごとの保証期間の違い
保証期間内のエコキュートは無償で修理することができます。いくつかのメーカー保証期間を以下でご紹介しますが、メーカーによって保証期間が代わることがあるのでご注意ください。
メーカー名 | 保証期間 |
---|---|
CORONA/コロナ(※) | 2年 |
MITSUBISHI ELECTRIC/三菱電機(※) | 2年 |
DAIKIN/ダイキン(※) | 1年 |
※出典: 株式会社コロナ.「エコキュート」.
https://www.corona.co.jp/eco/support/faq/general/
(入手日付2023-02-23).
※出典:三菱電機株式会社.「保証制度」.
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/introduction/warranty.html
(入手日付2023-02-23).
※出典:ダイキン工業株式会社「気になる疑問」.
https://www.ac.daikin.co.jp/sumai/alldenka/ecocute/
(入手日付2023-02-23).
エコキュートの寿命が短くなる3つの原因
エコキュートの寿命が短くなる原因は3つあります。
- メーカー非推奨の入浴剤を使用している
- 使用環境に合わない製品を導入している
- 井戸水や湧き水でお湯を沸かしている
メーカー非推奨の入浴剤を使用したり、周囲の環境に合わない製品を使用したりしていると、エコキュートの寿命を大きく縮めるリスクがあるのでご注意ください。
1. メーカー非推奨の入浴剤を使用している
メーカー非推奨の入浴剤を使用している場合、入浴剤に含まれる成分がエコキュートの配管の劣化を早める可能性があります。特に注意が必要なのが、にごり湯タイプの入浴剤です。にごり湯タイプの入浴剤は、一部メーカーのエコキュートしか対応していません。また硫黄成分が含まれている入浴剤も、エコキュートの配管にダメージを与える可能性があります。入浴剤を使用する際は、使用して問題ないかエコキュートのメーカーのホームページを確認しましょう。
2. 使用環境に合わない製品を導入している
寒冷地や塩害地域、海沿いの地域など、特殊な環境の地域にお住まいの場合は、専用のエコキュートを導入する必要があります。一般地仕様のエコキュートを設置すると、故障や誤作動のリスクが高くなります。塩害地仕様のエコキュートは生産台数が少なく、受注生産のみのメーカーが多いため、早めに取り扱い店に問い合わせましょう。
3. 井戸水や湧き水でお湯を沸かしている
生活用水として井戸水や湧き水を利用している場合、エコキュートの配管が故障するリスクが高まります。井戸水や湧き水には、水道水よりもミネラル成分が豊富に含まれていることが多く、カルシウムなどの成分が固まって配管の詰まりを引き起こす場合があるためです。井戸水や湧き水でお湯を沸かす家庭は、水道水以外に対応したエコキュートを導入しましょう。また、定期的に井戸水や湧き水の水質検査を実施し、ミネラル成分が過剰に含まれていないかチェックすることも大切です。
エコキュートの買い替えが必要なサイン
エコキュートの交換時期や買い替え時期は、どのように判断すべきでしょうか。エコキュートの買い替えが必要なサインは5つあります。
- エラーコードが何度も出るようになった
- お湯の出が悪くなった
- 水漏れするようになった
- お湯の温度がぬるくなった
- 漏電遮断器が作動するようになった
エコキュートに限らず、家庭用の給湯システムは使用年数が長くなるにつれて経年劣化していきます。エコキュートの不具合が頻繁に起きるようになったら、交換や買い替えを検討しましょう。
エラーコードが何度も出るようになった
エコキュートに不具合が発生すると、リモコンにエラーコードが表示されます。例えば沸き上げ温度の異常やサーミスター(温度センサー)の断線など、エラーコードが表示される原因はさまざまです。エラーコードが頻繁に表示される場合、エコキュートの部品に不具合が生じている可能性があります。 エラーコードの番号はエコキュートのメーカーごとに異なります。エラーコードの内容が分からない場合は、メーカーの製品ページか説明書を確認しましょう。
お湯の出が悪くなった
エコキュートのお湯の出が悪くなったら、買い替えの時期が近づいたサインです。ただし、キッチンや風呂など、特定の場所のみお湯の出が悪い場合は、蛇口や配管の不具合も考えられます。エコキュートの使用年数が10年以上経過している場合は、本体の買い替えを検討しましょう。
水漏れするようになった
エコキュートから水漏れするようになった場合も買い替えが必要です。特にヒートポンプや貯湯タンクは水漏れしやすいため、ユニット周辺がいつも濡れている場合は水漏れの可能性を疑いましょう。エコキュートの水漏れは修理が可能な場合もあります。しかしエコキュートの使用年数が長くなればなるほど、修理費用が高額になる可能性も。水漏れがひどい場合は、エコキュート本体の交換がおすすめです。
お湯の温度がぬるくなった
エコキュートから出てくるお湯の温度がぬるくなったら、ヒートポンプなどの重要部品や、サーミスターなどのセンサー類が劣化している可能性があります。ただし、特定の蛇口からのお湯の温度のみが低い場合、水栓の不具合も十分に疑われます。お湯を使用する蛇口すべてに温度の異常がある場合は、ヒートポンプ本体の交換を検討しましょう。
漏電遮断器が作動するようになった
ヒートポンプには、漏電が発生したときの電源を落とす漏電遮断器(安全装置)がついています。漏電遮断器が頻繁に作動するようになったら、ヒートポンプの電気系統に異常が生じている可能性があります。そのまま放置していると漏電や感電の危険性があるため、ヒートポンプの交換がおすすめです。なお、漏電しゃ断器が正しく動作するか確認するため、メーカーは年2~3回の定期点検の実施を推奨しています。
エコキュートを長持ちさせるコツは日常的な点検とメンテナンス
エコキュートをできるだけ長く使うコツは、日常的な点検とメンテナンスです。エコキュートの部品のうち、日常的なお手入れが必要な箇所は5つあります。
メンテナンス箇所 | メンテナンスの頻度 |
浴槽アダプター | 定期的な清掃 |
給水フィルター(給水ストレーナー) | 定期的な清掃 |
排水口の逃し弁 | 年2~3回の点検 |
配管 | 年2~3回の水漏れ点検 |
貯湯タンク | 年2~3回の排水 |
エコキュートの周囲の清掃も忘れずに行いましょう。エコキュートの周りに物が置かれていると、異物が混入して故障の原因になることがあります。通風の妨げになり、エコキュートの性能が低下する可能性もあります。また、豪雪地帯にお住まいの場合は、冬の間はエコキュートの周囲をこまめに除雪してください。
エコキュートの寿命を知り、定期的なメンテナンスを実施しよう
エコキュートの正確な寿命ははっきりとはありません。貯湯タンクの水を温めるヒートポンプなどの部品が寿命を迎え、修理や交換が必要になるケースもあります。従来の給湯器や電気温水器と違い、エコキュートは買い替えサイクルが比較的短くなるケースも。エコキュートを少しでも長持ちさせるためには、日常的な点検とメンテナンスを行っていきましょう。 リモコンにエラーコードが頻繁に表示されるようになったり、お湯の出が悪くなったりしたら、エコキュートの寿命が近づいているサインです。修理業者などに相談し、エコキュートの買い替えや部品の交換を検討しましょう。
この記事の執筆者:岩田
(カスタマーサポート)
大手建設会社に新卒入社し、5年間ほど広報、個人営業などの業務を経験。
2018年にゆらくらすに入社し、オール電化の販売サイト「ゆらくらす」「エコランド」のマーケティングを担当。2022年からゆらくらす「オフィシャルサイト」の広告も担当しています。
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